8つのZen4コアを搭載した最新のAMDRyzen7000 「Raphael」エンジニアリングサンプルCPUが、Openbenchmarkingデータベースで発見されました。
このエンジニアリングサンプルCPUは、検証などに用いられるPhoronix TestSuite10.8.3の一部です。
まだサンプルの段階ですので、必ずしもこれがRyzen 7000であるというわけではありませんが、プラットフォームとOPNコードから、これがAM5CPUサンプルであることは間違いないようです。
このサンプルCPUは、8コア16スレッドのZe4アーキテクチャを採用したものと見られます。
そして一番興味深いのは、このCPUのクロックが最大5.21GHzに達するということです。
現在、最速の8コアZen3チップであるRyzen7 5800Xのクロックは、4.7GHzです。
そのため、サンプルでありながら10%以上も高速であることがわかります。
AMDはすでにCES2022で、全コア5GHzで動作するRyzen7000プロトタイプチップを展示していたため、これは驚くことではありませんが、とても興味深いですね。
またAM5をサポートすることからメモリはDDR5、PCIe5.0対応となるでしょう。
そしてもう一つ注目すべき点は、iGPUです。
AMDのRyzen7000「Raphael」デスクトップCPUは、新しいRDNA2グラフィックスアーキテクチャを採用したiGPUが搭載されることが期待されています。
確かな情報ではありませんが、特定のiGPUは「GFX1036」としてリストされており、CUは2-4、512MBの共有メモリを備えており、クロックは最大2000MHzとなるようです。
またAMDは、デスクトップとモバイルの2つのRaphaelを導入する予定です。
デスクトップのコードネームはRaphael、モバイルはDragonRangeとなるようです。
どちらもIntelのAlder Lake-S(デスクトップ)およびAlder Lake-HX(モバイル)と同じようににダイを共有する構造になるようです。
とにかくAMDからのComputex2022での発表に期待がかかります。