AMD Zen4Cコアアーキテクチャ
Zen4の後継としてZen4Cが計画されています。
しかしこれは、特定の顧客にとっての一時的なソリューションであると言われており、それらは主にデータセンターのCPUとされています。
すでにBergamoがデータセンター向けに設計されたZen4Cコアを利用する製品の1つであることを確認しており、従来のZen4コアを備えたGenoaの96に対して、最大128コアを提供するとされています。
またZen4と同様、Zen4Cの両方の製品はTSMCの5nmプロセスノードで製造されます。
Bergamoは、ハイパースレッディングをサポートし、128コア256スレッドになるとされています。
ソケットはSP5の「LGA6096」、メモリは12チャネルをサポートし、Genoaでも噂されている最新のSDCI(スマートデータキャッシュインジェクション)およびSDXI(スマートデータアクセラレーションインターフェイス)エンジンが備わるとされています。
どちらもIOD内のアクセラレータであり、前者は接続されたデバイスからレイテンシにシビアなアプリへの最適なCCXキャッシュヒットを増加させると言われており、後者はZen4コアを使用せずにデバイス間でデータを直接コピー/移動する役割を果たします。
- EPYC Bergamo 700X(~1H 2023)2022年6月をターゲットにA0テープアウト
AMD Zen5コアアーキテクチャ
Zen5に移行すると、コアアーキテクチャはZen 2の時と同じくらい大きな飛躍と言われています。
Zen5コアアーキテクチャは、アーキテクチャの再設計であると言われており、Zen4の時よりも高いIPCの増加をもたらし、さらに2つの変更が加えられ、データファブリック(IFC)とキャッシュ設計が再設計されるとされています。
クロック速度はあまり変わらないとされていますが、チップレットあたりのコア数が増えるようです。
またZen5コアは、TSMCN3またはN4Pノードのいずれかで製造されるのではないかと言われています。
発売は、2024~2025年ごろになると予想され、2023年Q4のサンプリング開始を目指すと言われているEPYC Turinなど、一部の製品は早期に出荷される可能性はありますが、製品の多くは2024年Q1またはQ2までに出荷を開始すると予想されます。
- EPYC Turin 700X(~2H 2023)
- Ryzen 8000 Granite Ridge(~2H 2024)
- Ryzen 8000 Strix Point(~1H 2025)
AMDZen6コアアーキテクチャ
Zen6についてはほとんど情報がないものの、2025年までに発売されると噂されており、より高いコア数、クロック、新しいキャッシュデザイン、アクセラレータなどが再び搭載される予定です。
また2025年以降、AMDはサーバーとラップトップのラインナップを「プレミアム」ブランドに再集中させると述べています。
これは、サーバーでのIntelや、HPC/AIおよびモバイルでのNVIDIAと戦っていくための戦略だと思われます。